バスを降りる時

今の仕事を辞めることになりました。
明日からは有給消化の期間に入ります。
残り有給のすべてを利用したいという我がままを
認めていただいた会社には感謝しています。

思えば入ってから、OSS関連のサポートから入って、
クラウド、認証周りの仕事という流れで仕事をしてきました。
どの分野も初めての経験でした。
おかげで技術的な面で言えば、幅的な意味で成長できました。
ただ一方で大事なものを無くしている自分に気づきました。

途中からやってはいたものの、やりながらこれでいいのか?
これが俺の望んでいた方向なのかと本気で考えはじめました。
其の時から、なりたいと思っていた自分を見失っていました。
そして冷静になって気づいたのは、会社が向かおうとしてる方向と
自分の方向性が大きく違っていることでした。

「だれをバスに乗せるか、最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」

適切な人をバスに乗せることがすばらしい会社に向かうために重要なこと。
私は今のバスから降り、別のバスに乗ることにしました。
乗るべきではないバスにいることは、会社と個人両方にとって不幸なことです。

会社にとって人材の重要性は何度いっても言い過ぎではないぐらい重要なことです。
当たり前のことのように思いますが、適切な人をバスに乗せて適切な席に座らせる
ことができている会社は少ないのが現状。
言うのは簡単で実行するのは難しいもの。
適切な人を乗せることが出来たとしても、席を間違えればおそらく
その人は降りてしまうでしょう。
同じような人が又とれるからいいと考えているようなら考えが甘い。
適切な人の数は少数なので、代わりを見つけるのは困難です。
おそらく不適切な人を乗せることになるでしょう。

人材に関して、エンジニア間の口コミの力は結構あります。
悪い噂がたつといいエンジニアは其の現場にはほぼ行きません。
適切な人を乗せるためにも自然といい話が流れる現場を次の職場の人達と
つくっていきたいと思っています。

記号や数字ではなく、人を見ること。
同質の人で固めるのは楽だが、YESマンだらけになると逆境の際に力を発揮できず壊れて行く。
異質な人も含みながら、ベクトルは同じでプロとして仕事する人が幸せになれる
現場を作ること。
そんな場所が作ることができたらいいなと個人的には思っています。

年明けからは完全に一度リセットして、又新しいことをやることになります。
自分の力を100%使っていこうと思っています。
いままでありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。