手抜き

割れ窓理論じゃないけど、ちょっとした手抜きを放置すると、
他にも伝染して、当たり前になる。

このことに関して、
忘れてはいけないことが、二つあると思っている。

1つは、
技術者であれば、仕事の定義を、
『技術を通してお客様に対して価値を提供すること。』
だと考えているので、手を抜いていくと、これをお客様に提供できない。

報酬を頂いて、仕事しているんだから、お客様に満足頂けるように
自分の力を使わなければならない。

満足できたかを決めるのは、お客様ではあるけど、
自分たちが、自信をもって仕事の価値を説明できなきゃ駄目だと思う。
それができないもので、お客様に納得が頂けるでしょうか?

そして、どうするとかなんとかをお客様のアクションだけに依存しちゃ
駄目なのかな。と最近思い始めています。

2つ目は、
仕事の絶対量が減らないとすれば、一人が手を抜いたことでできなくなった
作業はどうなるんでしょう?

『誰かがそれをやらなければならないんです。』
(もう一つ手があるとすれば、諦める。)

それをやるのは、現場で泥をかぶっている人達です。
この人達に頼ることがいいことでしょうか?

自分がやらなければ、他の人の貴重な時間を奪ってしまうんだということを
ちゃんと考えなければならない。

自分がやらなきゃ、仲間にもお客様にも迷惑をかけてしまうんだってことを
考えて仕事ってしなければ、駄目なんだと思う。

自分の仕事が、会社がお客様に提供する価値の中のどこを受け持っているのか?
自分が手をぬけば、誰に迷惑がかかるのか?
自分が抜けることで、お客様へ提供する価値のどこがマイナスになるのか?

それが自分が持つ客観的価値です。

仕事って、そういうことを考えて責任をもって、自分の価値はこれですよ。
と言えるようにしていくことなんじゃないかと最近は考えています。

今の私の価値は、
『人が困っていることを解決できるようサポートできます。』

自分は、主役ではない。
主役は、困っている人。
これは、自分的には大事なポイントだと思っています。

困っている人は、社内であろうが社外であろうが決めていません。
それをするのに必要なものであれば、
それは知らないことでも言い訳にせずにできる限りのことをします。

できなければ素直に謝ります。
自分の価値と定義していることができなければ、
それは価値を提供できなかったということで価値が0として反省して、
できなかったことについて次はできるようにと手を考えます。

厳しいけど、それが仕事に対する姿勢だと思っています。