シンプルさだけでは不十分

シンプルであることの凄さについて前に書きました。

ただ、シンプルなだけでは、使う人は満足しない。
シンプルさについては、随分前から色々な分野で
言われていることなので、皆それを分かってはいる。

ソフトウェア業界であれば、この話は特に現場でさんざん言われているし、
業界全体を見ても、この流れが出てきているのは、皆気付いていると思います。
って考えると、シンプルであることとか余分なものをそぎ落としたものってのは、
受け入れられるための必要条件ではあるけど、十分条件ではない。

本質的なところと非本質的なものをわけて、
非本質的なところについては、プラグイン的に取り外しが可能にする
だとか、本体をシンプルにしてというな考え方は、ずいぶん前から
存在していました。

今まで、受けられたものを考えると、コアだけではなくて、
プラグイン的なもので素晴らしいものがあったことが普及
のきっかけをつくっているのではないでしょうか。

一般に、キラーコンテンツだとか言われるものですね。
ゲーム機に関していっても、ソフトに面白いものがあるから、
皆買うわけで、コアだけでは、実はほとんど差別化にもならないし、
価値を一般の人に理解してもらうことはできない。

ものの価値は、状況によって大きく変わる。
潜在的なものであっても、顕在化しているものであっても
狙っている、かつ十分採算がとれるマーケットでのニーズを
素早く取り込んでいくことができるのかで、勝負は決まってくる。

こういったことに対応するためにシンプルさを保つというのであれば、
それは実際に意味がすごくあること。

だとか、考えていくと、
シンプルさだけでは、使う人にとっての大きなメリットにはならないし、
心動かされることはないでしょう。

とか、今ビールを飲みながら考えてました。