自信

自分に自信がありますか?
こう言われて、『ありますよ。』って答えられる人でどれだけいるでしょう。

私自身の話になりますが、昔はまったく自信がありませんでした。
色々なコンプレックスの固まりでした。

頭がいいわけでもないですし、不器用なので色々な失敗もしてきました。
仕事のこと思い出しても、凹むことが凄く多かったです。

ある時から、そんなことも考えなくなってしまいました。

法人向けの営業をしていた時
新規の顧客開拓として、一日数十社、100社とか何も考えずに
我武者らにまわっていときに、断られるのは当たり前で話をきいて
もらえるだけでも確率も低くて、冷たい対応をされたり、怒られることも多かった。
どうしても契約がとりたくて、新人のころに深夜ぐらいまでまわってて、
警察呼ばれそうになったり、泣き落としに近いこともしたこともありました。

そんな状態で、凹んだりしていたら、仕事にもならないわけで、
どうやったら、話をきいてもらえるのか?
お客様から、いいよと言ってもらえるか、いい関係がつくれるか?
ばかり考えていました。

自信があるとかないとかじゃなくて、やらなきゃどうしようもないという
状態になると、そんなこと考えてることが無駄だって思えてくる瞬間がきます。
そうやって続けていると、いつからか、契約がとれるようになってきました。

途中で気付いたのは、とにかく皆に商品を知ってもらわない駄目ってこと。
そして、買って頂ける時は、ものというよりも売っている人を皆見ているということ。
物が良さそうでも、営業が気に入らないと思えば売れません。
自分が買うときもそうだなと、こういった当たり前のことに気付きました。
始めに考えてやればよかったのに、やりながら気付いていったんですね。

そうやってやってると、いつからか自信もでてきました。
後ろ向きなことばかり言ったりとか、逃げる口実考えることもなくなりました。

自信がついてきたことはいいんですが、周りに厳しくなっていく自分にも気付き始めました。
結構まわりの後輩だとか同僚に厳しいことを言ったりすることが多くなりました。
それに自分ではしばらく気付けませんでした。

それが元で衝突したりとか、昔はしてた訳で、今考えると馬鹿だったなと思っています。

そしてあるとき、人に言われて気付いたこと。
自信がついたわけじゃなくて、色々な物に対して、フィルターをかけて、
鈍感になっただけなんだ。っていうことに気付きました。

何で一時期、同年代とか後輩からは怖いとか言われてました。
その一方で、上司には何故か可愛がられることが多かった時期でした。

以上が、今考えると恥ずかしい自分の昔話。

そいうこともあったので、あんまり自信を持つ必要も無いのかなと今は思っています。
自然にありのままを受け入れる。それ以上でもなければそれ以下でもない。
一方で、批判されたり、意見を頂くのはすごく自分としていいことだと思っているので、
言って頂けるなら大歓迎です。

人の考えをひどく避難したり、俺が正しいってひたすら言いつづけたり。
新人の子に対して、特に何も教えず放置しておいて、できないことを批判したり。
同僚に対して、もうできた?と聞くだけで、出来てなかったら、何やってるんだよと怒ったり。
とか周りでもよくあったので、こうならないようにしないとなと。

仕事ができるとか自信に溢れてる人ってのは、出来ない人とか普通の人の気持ちを忘れて
しまうことがある。

自分一人じゃ大したことはできない。
これはマネージャをやっている人に特に考えてもらいたいこと。

例えば自分に自信をもっていたとしても、一人で何ができますか?
自分の力がすごいんじゃなくて、ただ周りの人達が支えてくれるから成果が出せてる。
この感覚を無くさないようにしないと、いつか失敗します。

例えば、トラブルが発生した時、あなた一人で何ができますか?
たぶん一人じゃ対応しきれないでしょう。

こういったこと考えていると、自信をもつってことはいいことだけど、
他の人のことを忘れた一人よがりな自信ってものは邪魔にしかならない。

自信とかいっているものを一度折られるか、人からまずいよと指摘されて、
それを治して、本当の自信になるのかなと最近は思っています。

自信は大事だけど、其の自信って言っているものが、プラスになるものなのか、
マイナスになるものなのか?一度見直したほうがいい。