現場の力

リーダーや上司を決める場合に、現場の人の意見で決めろ。
会社の上層部からの意見で決めるものではない。
現場の人間から認められてない人の言うことを皆きくでしょうか?
例え実力があっても、認められない人であれば言うことに皆耳を傾けません。

人を採用する場合に、現場から拒否された場合は採用しない。
勝手に採用を決めてもうまくいかないことはよくあります。

管理層が厚くなればなるほど、無駄が増える。コストが増える。

社員を信じろ。皆100%の力を出しているわけじゃないはずだ。
其の力を生かせるようにするのはどうしたらいいのか?考えるのが上の人間の役割だ。

上からの指示でどうこうで結果を出せるなら苦労はしない。
言われたことをやるのは皆嫌なんだ。
自発的に皆が目標をもってやりたいことをやって結果を出していけるようにした時に
結果が一番でる。

ただ、そうするためには現場の意識を変えなければならない。
仕方ないよねと諦めたり、言われたことだけをハイハイとやっているだけでは、
自分がやりたいことをやったり、やりがいをもって仕事をすることは難しい。

トップダウンからのスタートで実際の運用は、ボトムアップでどんどん変えていくって
のがいいのかなと私は考えています。其のためには意見がダイレクトに通らないといけないわけで、
そう考えると管理層が多すぎるのは邪魔かなとか。
小さいものをボトムアップでどんどん意見をあげて、それを適用していくって
いうのは併用しながら。どちらにしても、最終的に尻ふくのはトップということは変わらない。

上の人と現場の人とを比べても基本そんな違わないし、
上の人より能力高い人が実際には現場にいることも多い。

権限委譲なんて言葉はどこでもよく聞くわけですが、
実際にそれが機能している現場というのは凄く少ないのが現状ではないでしょうか。

私はそれぞれの会社で3度程其の言葉をきいたことがありますが、何もかわりませんでした。
理由は簡単です。権限を持っている人が権限を委譲しないんです。
委譲してしまうと自分の存在価値がなくなってしまうと考えてしまうので、
都合が悪いと考えてしまうんですね。

現場の人間を信用しないんであれば、そんな綺麗ごとは言わないほうがいい。

現場の力ってのは、すごい大きなものです。
其の力を殺してしまうのか?生かせるのか?で結果は大きく変わってきます。

経験上、現場が強く、生き生きしているところはかなりの確率でうまくいっていることが多いです。
現場の雰囲気が悪く、あきらめのような雰囲気がでているところは、今はよくても先はないでしょう。
私はどちらの現場も経験していて、現場の人間と話してみるとはっきりと差が分かったのを覚えています。
雰囲気の悪いところは予想通りというか、あまり芳しくなく人材の流出も多く、有能な人材はどんどん抜けていきました。

現場の力を軽視しないこと。無理矢理権力で押さえるようなことをしないこと。
萎縮した現場じゃ何も生み出せない。
皆ほんとうはもっと凄いんじゃないの?と思うことはすごく多いし、もったいないなと
思うことはどこの会社でも見ていて思います。

上の人間は上の人間として、現場の人の力をどうしたら生かせるのか?
自発的に楽しんで納得できる状態で働いてもらえるのかを考える。

現場の人間は、現場の人間として、上の人に対して何かを求めるなら、
考え方を変えていかなければなりません。権限を委譲されるということは責任を伴うということです。
結果に責任をもたなければなりません。それを覚悟で自分でやりたいことをするし、
楽しくやりたいと考えられるかどうか。

権限はもらうけど、好き勝手やるよじゃ組織はうまくいきません。
現場がそれを自分で管理し調整できるようにならなければならない。
そして結果を出していかなければならない。其のためにはそれぞれ一人一人が意識することが必須。

結局皆すごい力本来もってるはずなんだよ。それをどれだけ無駄にせずにいけるかを皆で考えて
実行できたら、色々とよくなる気がしています。