自分の力だけで何かを変えたいんじゃない。
私自身は、技術的にとんがったタイプでもない。
どこか特定の分野が好きで好きで、それだけをやりたいというわけでもない。
自分が目立ちたいわけでもない。
目立ちたくないというよりも目立つ事で得られる喜びがそれほど好みじゃない。
あと基本的に頭よくないので、それで勘違いしてしまうのが経験上分かっている。
興味があってやりたいことってのは、やっぱりどうやったら良くなるのかを考えるところ。
・継続的に改善されていくプロセスが自然になるような状況をどうやって作るか?
・皆の持ち味をどう生かすのか?
・ちゃんとやってる人が報われるようになる状況にするにはどうしたらいい?
・楽しい現場にするには?
・利益をあげて、皆にフィードバックされる状態をどうやってつくるか?
だとか、正直それを実現する手段はプログラマー的な技術じゃなくてもいいんです。
プログラマーやSEとしての技術が必要だと思えば都度使うというスタンスです。
私は、普通の人なので、すごい人達の気持ちは分からないかもしれません。
普通のプログラマー、SEな人達と同じ立ち位置をキープしたままで、
何ができるのかをしばらくは考えたいなと今は思います。
技術的にできる人が、技術的に劣る人より成果を出せないとかいう状況は、何度も見てきました。
その原因は技術以外の明らかなものばかりでした。
スーツとギークの話も、そういう部分の影響もあって一時期もりあがったのかな?
と個人的には冷めた目で見ていました。
文句いうなら、ギークがスーツの役割もやる。
スーツがギークの役割もやる。って言えばいいのにって。
それで、もしお互いできないって思えば、認めざるを得ないんじゃないかなって。
いい道具を一杯もっていても、使い方が駄目ならそれはやっぱり価値を生み出せない。
その辺に売ってる普通の道具でも、うまく使えば効果は、ちゃんとでる。
もちろん、いい道具をうまく使えれば、それは最高の結果が出ます。
ただ、いい道具は、なかなか手に入りません。
『誰でも使えて、すぐ手に入る手軽なもの』の組み合わせで、殆どのものは出来ている。
それを本当に使いこなせば、望むだけの結果は得られるんじゃないかなと最近は思っています。
それを批判して、『こんなの簡単だし、おもちゃだから意味ないよ』
『今までも使って、失敗してる事例が一杯あるでしょ?』とかも言われてますが、
それは採用事例が多いから、失敗事例も多くなりやすい。
その簡単なものすら使いこなせてない。
それは人でも道具でも同じ。
80対20の法則とか言われたりするけど、
『8割の普通の人達のお金や労働力によって世界は動いているんだ!』
って最近よく思います。
8割の力が無くなった時、世界は正常に動くでしょうか?
普通の人として、自分は何ができるのかを考えて、
結果を出したいというのが私の今の望みです。