サービスの力

お客様が製品なり使用するOSやミドルウェアを選択する時に
何を重視するのか?

物そのものに関するものとして代表的なものは以下の三つが思いつきます。
1.価格
2.機能
3.性能

価格は、安い方がいいんですが、実はブランド料金みたいなもの
も乗っていて、有名ベンダーが出した物であれば、多少高くても
採用ということも多いので、ただ安いだけがいいわけではありません。

出したコスト以上にいい物を期待するのは、提供する側として考えた場合
コスト高になり利益がマイナスになってしまうので、なかなか難しいと考えたほうがいいでしょう。
ただ、経験曲線効果のように経験やナレッジによって安い単価である程度以上のサービスを提供でき
るようになりますが、始めはなかなか難しいと考えたほうがいいでしょう。
そのあたりは買う方も意識したほうがいいことだと想います。
価格相応のサービスを受けられているか?が満足度になります。

性能という話になると本当にシビアな環境で使用しないのであれば、
実はそれほど差はでないので気にする必要がない場合も多いです。
これ以上の性能がでればいいというラインがあって、それを下回らない
のであれば、無駄にいい性能の物を買っても、コスト高になるだけという
こともおぼえておいたほうがいいいことかもしれません。

機能に関しても、何を使用するのか?決まっていて、それが一般的な
機能であるなら、どんなものをつかっても、あまり差はありません。
ある特定の機能がどうしても、必要で、それは1つのソフトウェアにしか
ないというのであれば、選択肢は一つになります。

これ以外に物そのものに関するものではないが、まず話題にあがる2点があります。
1. 実績
2. サポート

採用する際にファーストユーザに皆なりたくないものです。リスクが非常に高いので、
同じような用途の実績があり、安定稼働しているのかをまず確認します。

サポートについても、確認がまずあります。何かあった場合や質問がある場合に
確認できる体制があるかないかは採用を決める際の一つの判断材料となります。
サポート期間はどれぐらいまで延長可能か?
サポートレベルは?等

物を買う際に、ものそのものだけではなく、それに付随するサービスの価値というものが
決定の際の重要なファクターであるということ。その一つとしてサポートというものの
価値は非常に大きなものであることは常に意識したほうがいいと思っています。

実際にサービスを運用していたことがあるので、これは実感していることなのですが、
サポートがひどいと二度と同じものは使わないと考えてしまうものです。

何故こんなことが言えるかというと、今の時代同じようなものを見つけてリプレイス
するということは不可能なことではありません。サポート体制がしっかりしており、
情報が手に入りやすいのであれば、習得コストも少なく移行することは可能です。

今の時代、サポートというものが、物を選択する際において、非常に大きな要素になっている
ことを意識せざるを得ません。
言い換えれば、物そのものではなく、サービスの時代ということ。

ソフトウェア、ハードウェアに限らず、他の業界であっても同じくサービスという目に
直接は見えないものの価値が物自体の価値も決めていく時代になっている。

物がある程度いいのは当たり前。その上で差をつくるのはサービス。
これを意識できるかどうかで色々差が出てくると考えています。