コスト削減のためにという話をよくきくわけですが、
コスト削減ってのは、今あるパイが増えない前提で、
なんとかやっていくための一つの手段であったりするわけで、
それをやったからといって劇的に色々なことが改善するわけではない。
やはり一定以上の売り上げなり数があるからこそ
コスト削減というものは意味をなすものです。
数個しか売れないものに関して、コストを削減といっても、
其の効果は本当にわずかなものです。
コスト削減のために効率を無視したような方法を強要することで、
一つの作業に関して時間が倍かかるようだとトータルコストが増え
てしまうこともあります。
コスト削減は目的ではなくて、入りが減った際に利益をキープするための一つの
手段にすぎません。
インである売り上げをあげること
アウトであるコストを下げること
どちらも同時に行わなければならないわけで、
インからアウトをひいたものが利益になる。
コストであるものが、売り上げにつながるのであればいいですが、
売り上げにつながらないのであれば、それは無駄なコストと言える
のかもしれません。それを削ることはありでしょう。
短期の数字を少しよく見せるために
本当に必要な売り上げを生み出す資源を捨てて、
痩せてしまった企業はどうなるのでしょうか。
同じような資源を手に入れることは二度とできないかもしれない。
そういうことを考えずに見かけだけの数字でだけものごとを考える
ことが本当にいいのか。
数字は一定の基準で導きだされるもので、それが現実を言い当てていない場合も多い。
結局はどう見るかでかわる相対的なものであるということ。絶対的なものではない。
こんな感じで、ニュースなり色々なことを冷静に見ていると、結局どこに向かおう
としているのか、誰の意思で物事は動いているのかとか考えることが多くあります。